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研究室

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クボタが取り組む7つの研究室 「クボデジ・オーソリティ」

電子式充填機導入のメリット

今回は、充填機シリーズの最終回として、クボタの新製品
紹介を兼ねて、お客様への納入事例をご紹介いたします。

クボタは6月1日に充填機専用型の重量指示計を2機種
発売いたしました。



このうち、耐圧防爆型のFC-EXを搭載した自動ドラム缶
充填機を導入されたお客様を取材しましたのでレポート
します。

快く取材に応じてくださったのは神戸の化学メーカー様
で、この度、精製した製品をドラム缶に充填する工程に
FC-EX充填機をご採用いただきました。





以下は、製造課長様(以下、A課長様)へのインタビューです。

クボタ  :「貴社では、機械式の充填機も多数ご使用されている
       と思いますが、ズバリ、電子式充填機導入のメリットは
       何でしょうか?」

A課長様:「やはり精度ですかね。
       機械式の場合は安定しないので、目欠(不足)を出さ
       ないようにどうしても多めに入れてしまいます。
       ドラム1缶あたりでは少ない量でも、積もれば馬鹿に
       ならないですからね。
       その点、電子式デジタル充填機は精度がいいので、
       狙った入り目にピッタリ充填でき、無駄がありません。」

クボタ  :「その他、使い勝手はいかがでしょうか?」

A課長様:「操作が簡単なのがいいです。
       起動ボタンを押すだけで自動充填してくれますし、目
       標充填量の設定もテンキー操作でOK
なので、機械
       式充填機のように熟練した技能を必要としません。
       当職場は若手をはじめ、たくさんの社員が充填操作
       に携わりますので、カンタン操作が嬉しいですね。」

クボタ  :「従業員の方への作業負荷はいかがですか?」

A課長様:「そうですね、今回は計重部を低く抑えた低床型を導
       入しました。ドラム缶の載せ降ろしには油圧式のドラ
       ムポーターを使用していますが、持ち上げるストロー
       クが短くて済むようになりました。また、オプションで
       タレ受けも採用しましたので、液ダレをウエスで拭き
       取る作業も無くなり、作業が楽になりました。」

クボタ  :「ありがとうございました。」


その後、実液を使用した試運転へ移行しました。

製造課長様より充填の規格量は180.0kgであるが、
少し多めで180.3~180.8kgの間で充填したいと
のご指示がありました。
そこで、ベストの充填量をお尋ねしましたところ、本当
は180.5kgが最も望ましいとのご返事でした。
当社技術員が目標充填量を180.5kgに設定して5缶
試運転した結果、5缶とも180.5kgピッタリに充填する
ことができ、改めて高い充填精度をお客様に実感頂く
ことができました。

(実際には、ノズル噴出量により液面の揺れが発生
 する場合もあり、必ずしも常にこのように正確な
 充填ができるとは限りません。)


以上のとおり、高精度、カンタン操作が特長の電子式充
填機ですが、価格面ではどうでしょうか?

クボタのFC-EX充填機は充実機能を満載しながら、
機械式充填機と同等の価格でご提供することを狙いとし
て開発いたしました。防爆区域でのご使用に合わせた電
空変換ユニットを標準装備していますので、お客様側で
電源とエアー源をご準備頂くだけで即、充填システムが
構築可能です。

目欠(不足)も勘案したトータルコストでは、機械式充
填機と比較して遜色ありません。

なお、同時発売した汎用(非防爆)型のKS-C7000Jは、
ステンレスケースを採用し、IP66相当の防塵防水性能を備
えていますので、幅広い製造現場に導入可能です。