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クボタが取り組む7つの研究室 「クボデジ・オーソリティ」

新型重量指示計 KS-C880シリーズの『比較・判定機能』について

KS-C880シリーズでは、オペレータの視覚に訴え、直感的な
『比較・判定』ができる機能を搭載しています。今月はその内容
についてご紹介します。


KS-C880-BM(ベースモデル)

① 総量バー表示

下の画面表示をご覧ください。画面下部において、左から右に
伸縮するラインが「総量バー」です。目盛りが10個あるのが
見えるでしょうか?

総量バー表示
「総量バー」はひょう量に対する現在の総量の割合を示します。
目盛り1つ分がひょう量の10%に該当します。上の表示例は
ひょう量=1500kgの設定です。「総量バー」が4目盛りのあたり
を指し示していますので、総量が1500kgの40%である600kg
近辺にあることが分かります。風袋引き中に正味量表示をして
いる場合に「総量バー」を確認すれば、あとどれくらいの負荷を
かけることができるか?を知ることができます。(減算式風袋引き)
風袋が重い場合など、はかりに不注意で過負荷をかけるミスの
防止にも役立ちます。

② 上下限判定マークと背景ライン

次に上下限判定機能について説明します。下は下限=500kg、
上限=600kgに設定した例です。500kg未満では不足(LO)判定、
500kg以上600kg以下では正量(OK)判定、600kg超えでは過量
(HI)判定となります。

計量モード確認画面

それぞれの判定画面を以下に示します。

不足判定(LO)

正量判定(OK)

過量判定(HI)

いずれの場合も、画面左下に「LO」、「OK」、「HI」の明瞭な
マーク表示をすると同時に、計量値の背景に下段(LO)、中段
(OK)、上段(HI)のベルト状のライン表示を行いますので、
判定結果の視認が容易です。

③ LEDバー表示(オプション)

最後に、判定内容を色の変化で知らせる「LEDバー表示」に
ついてカラー画像で説明します。このオプションは、LEDが
LO判定の場合は「赤」、OK判定の場合は「緑」、HI判定の場合
には「黄」に変化して判定結果を知らせるもので、縦に並べた
15個のLEDで構成されます。


不足判定(LO)

正量判定(OK)

過量判定(HI)

さらに、重量の増加に応じて、色の異なる1個のLEDが下から
上へ移動することにより、同じ「OK」でも「LO」に近いOKなのか?
「HI」に近いOKなのか?が分かる仕組みにしています。
また、「LO」判定の場合に限り、全15個のLEDが消灯した
状態から1個ずつ点灯していく設定も可能です。計測値を目視
しながら手詰めを行う場合の「目安」としても役立つ機能です。

以上、KS-C880がオペレータの視覚に訴えることで作業効率
向上、ミス防止に役立つ比較・判定機能についてご説明しました。
KS-C880は、視覚だけでなく、聴覚に訴える判定ブザー機能
も備えています。OK判定の場合にはピー、LOおよびHI判定の
場合にはピ・ピ・ピと吹鳴させることができますので、目と耳の
両方で判定結果を確認することができます。

オペレータの感覚に直接作用する機能を備えたKS-C880は
検品、選別、袋詰め、容器充填などの手作業におけるミスを防止
するはかりとしてお役立ちします。