KS-C880シリーズでは、計量データ管理機能を強化していますので、
その内容をご紹介します。
KS-C880
① 時計機能と器物番号自己記憶機能を実装
計量データに付加する情報として、「いつ」「どのはかりで」を使って計測
したデータであるかは重要です。そこで、KS-C880には、時計機能と
器物番号自己記憶機能を実装しています。
時計機能(西暦/和暦切り替え可能)
器物番号を指示計自身が記憶
この2つの機能が、後のちのデータ管理で役立ちます。
② 「W」ボタンで計量履歴を記憶、本体メモリに最大9,999件
指示計のいちばん左に位置する「W」ボタンが計量データの
記憶や保存を実行するキーです。計量(Weigh)や書き込み
(Write)の頭文字である「W」を天びん状にデザインしたボタン
です。「W」キーを押すと、計量データが指示計本体のフラッシュメモリー
に記憶されます。そのデータ数は最大9,999件、そのうち最新の20件
は画面に表示させることもできます。
計量履歴の画面表示
③ 標準装備のUSBメモリーポートでデータ転送
さらに指示計本体が記憶している計量データを、USBメモリーに全件
転送させることができます。
指示計の裏ぶたを開けた防水ベイ内にポート標準装備
USBメモリースティック装着時
USBメモリーを装着して「USB出力」を実行すると、メモリー内につぎの
フォルダとCSVファイルが自動生成され、計量データが転送されます。
器物番号別フォルダ(例:27790002)
┗転送時刻別CSVファイル(例:09271705.csv)
ここで最初にお話した時計機能と器物番号記憶機能が活きてきます。
フォルダは器物番号を示しますので(器物番号27B3790002→フォルダ27790002※)、
1個のUSBメモリースティックを複数のはかりで兼用しても、計量データ
が混じってしまうおそれはありません。また、CSVファイルには転送時刻
が付されますので、データの前後関係も明らかです。
※番号中の「B3」は指示計型式で統一されている番号の為、
省略されます。
CSVデータ形式とは?
データをカンマ(,)で区切って並べたファイル形式であり、
Excelなどの表計算ソフトとの親和性が高いデータ形式
④ CSVデータ形式だから、PCでの編集も簡単
CSVファイルのデータの並びは以下の通りとなります。
"D","2012/09/27","","E","16:57:55","","C","0001","","I","1234",""
,"G","22.72","kg","T","2.70","kg","N","20.03","kg","J","OK",""
意味合いは、D(日付),E(時刻),C(計量連番),I(コード番号),
G(総量),T(風袋量),N(正味量),J(判定結果)
CSVファイルをExcelで開いた場合のPC画面を示します。
ワークシート上に計量データが並んでいます。この状態になれば、日報など
の集計、並べ替え、タクトタイムが算出可能な製造記録、統計処理(平均、
標準偏差)を加えた品質記録等など、自在な加工が可能になります。
データ管理機能を強化したKS-C880は、お客様のご用途に合わせた計量
データ収集端末として生産性向上や品質向上にお役立ちする重量指示計です。
ぜひお客さまに触れていただき、利便性を実感いただきたい製品ですので、
デモのご用命はご遠慮なく弊社営業部へお申し付けください。