クボタの防塵・防水型はかりは水を扱う食品工場や漁港などで
幅広く活躍しています。
今回は、漬物製造所でご使用頂いている
●防塵・防水型台はかり KL-100NX-IP(60kg)
●防塵・防水型吊りはかり HS-CD(2t)
について、その活用方法をご紹介させて頂きます。
お話を伺う事ができたのは、福岡県みやま市瀬高町にある
松木漬物食品様です。
松木漬物食品様は明治45年創業以来の高菜漬の老舗です。
契約農家から仕入れた、100%福岡県みやま市の肉厚な高菜を
昔ながらの木樽に一株一株丁寧に塩とウコンのみで手作業で
漬け込まれ、商品として袋詰めされる際にも一つずつ手作業で
されていました。
製造所内には、昔ながらの製法で愛情込めて作られた高菜の香りが
漂い、食欲をそそられます。
松木漬物食品様では、毎年4月頃に原菜を仕入れて漬け込み、
年間通して販売されているそうです。
主な取引先は
・福岡県内百貨店
・神奈川県の生協
・大阪の問屋や中央卸売市場
だそうで、生産量は年間230トン!
軽トラック約230台分にもなるそうです。
はかりは仕入れ時と漬け込み時にご使用頂いてます。
仕入れ時にご使用頂いてるのは、
●防塵・防水型吊りはかり HS-CD(2t)
です。
契約農家の方がトラックで運んできた原菜を上図のように吊りはかりに
吊り下げたカゴに入れ、1kg当たりの単価で仕入れます。
以前はバネ式のはかりを使用していたそうですが、デジタル表示の
見やすさと計量の正確さで更に公正な取引ができるようになり、
仕入れの際に役立っているそうです。
漬け込み時にご使用頂いているのは
●防塵・防水型台はかり KL-100NX-IP(60kg)
です。
下ごしらえされた高菜は、漬け込み用のケースに分けられ、
それぞれ
「高菜+漬け汁=30kg」になるように入れます。
その後一定期間漬け込んだ高菜をプレスにかけて、水気を含んだ重量からある比率に
なるまで一旦水気を抜き、また新しい漬け汁を入れて漬け込みます。
高菜は、原菜と漬け汁の割合が決め手!
水分が多すぎたり少なすぎたりしないように、はかりでキッチリ計量管理
されているそうです。
伝統の味を一定に保ち受け継いでいく為に、はかりが役立っていることを
大変嬉しく思います。
また、この地域は今年7月の豪雨で被害を受けた場所です。
記録的な大雨による増水で矢部川支流の沖端川が氾濫し、福岡県みやま市
瀬高町の住宅地が水没。
松木漬物食品様の製造所と自宅も被害に遭われ、復旧には約3ヶ月程
かかったそうです。
今回ご紹介したはかりも水没したそうですが、販売店である末崎計量器様の
迅速なご対応により、部品交換無しで現在も問題なくご使用されていました。
現地には、取材記者の身長(156cm)を超える水没の跡が生々しく
残っているものの、被害を乗り越え、
「うちの高菜を好きって言ってくれるお客様がおるけん、がんばりようと。」
との社長の姿に感動し、その姿には老舗を受け継いでこられた
誇りを感じます。
お土産に頂いた高菜の味は心に染みるものがありました。
■松木漬物食品 自慢の高菜漬
これからもこの伝統の味をより多くの方に届けて頂きたいと
思います。
左側:松木漬物食品
社長 松木正敏様
中央:(販売店)
末崎計量器
社長 末崎繁様
右側:(営業担当)
株式会社クボタ計装
九州支店
永吉大輔氏
【製品】KL-100NX-IP(60kg)
取材にご協力頂きありがとうございました。
★松木漬物食品様HP
http://www.yokamon.jp/shop/Y868/