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研究室

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クボタが取り組む7つの研究室 「クボデジ・オーソリティ」

LPガス充填現場(爆発危険場所)におけるデータ管理

クボタの重量式LPガス充填システムについては、これまで何度か取り上げ
ました。

充填の仕組みは、ガスボンベの重量(風袋量)と、内部に残留している残ガス量
を計測し、再度「定量」までガスを注入するというものです。ボンベ重量と需要者
から回収したボンベの残ガス量は一定ではありません。そこで、風袋量および
残ガス量を管理することにより、前の需要者には使用したLPガスの量に応じた
課金を行い、ボンベは満充填された状態で次の需要者のもとへ届けられるという
サイクルが可能になります。
 例)50kg容器の場合
  ボンベ重量(風袋量) 36.0kg
  残ガス量 20.0kg 
  なら、ボンベをはかりに載せて総重量が86.0kgになるまで充填すれば
  満充填(正味量50.0kg)になります。

以前ご紹介しましたコンピュータシステム Type-Gでは、事務所(安全場所)の
PCサーバーに容器情報をはじめとするマスターを持ち、充填現場(危険場所)
の充填機と通信することにより、上記の充填管理を行なうほか、自動で様々な
帳票を発行することができます。
  Type-Gについては http://kubota-hakari.net/p.php/6/6/105/

しかし、コンピュータシステムを導入するまでの必要性がない小規模の充填所様
でも、充填データの管理は必要です。なぜなら、風袋量や残ガス量は需要者への
請求業務に不可欠であるのに加えて、高圧ガス保安法および液化石油ガス保安
規則が充填記録を記載した帳簿を備えることを義務付けているからです。充填機を
スタンドアローン(事務所のコンピュータと通信しない)で使用する充填所様の場合は
手書きメモなどで記録を残すのが主流となっています。充填現場は爆発危険場所
に該当するため、一般的なプリンタや外部記憶媒体は使用できないためです。

手書きメモの代わりに、今回ご紹介したいのは本質安全防爆型のデータキャリア
です。データキャリアを充填機にセットしておくと、充填の都度、充填日時・得意先
・充填量・残ガス量などを800件まで記憶します。



業務終了後にデータキャリアを事務所のPCに接続すれば、充填データの取り込み
ができます。

クボタでは、簡単に「充填日誌」を作成できるEXCELベースのアプリケーション
をご提供しています。煩わしい手書きの代わりに、データキャリアを使えば、安全
かつ正確に充填記録を残すことができます。「充填日誌」は法定の帳簿として利用
することができます。





最近、LPガス充填機にデータキャリアをオプション採用いただく事例が増えて
います。化学工場などでは多数ご導入いただいておりますが、今後ますます
防爆型データキャリアの活躍の場が広がりそうです。