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研究室

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クボタが取り組む7つの研究室 「クボデジ・オーソリティ」

トン福郎でフレコンバック計量

今回、福岡県京都郡苅田町にある有限会社マイムグループ様に
トン福郎[トンプクロウ]を納品させていただきました。


有限会社マイムグループ様では、稲刈りから玄米の袋詰めまでを
一連の作業として自社で管理されています。


その作業フローとしては、次のようになっています。


■稲刈りから袋詰めまでの作業フロー



5台の乾燥機を24時間フル稼動させ、その間もお米の水分率を計り、
乾燥具合をチェックします。
機械だけに頼らない為、稲刈りシーズンにおいては、人間もフル
稼動で寝不足も多いそうです。

玄米になるまでに粗選機や選別機、石抜き機などの段階に分けて
不純物や不良米を取り除き、お客様に喜ばれる良いお米を提供する為
『品質』には拘られていました。


■取り除かれたもの



しかし、これらの不純物や小粒の米、籾殻は捨てるのではなく、
乾燥させて堆肥にしたり、飼料にしたりと有効活用されます。
中でも籾殻については、鉄を冷やす材料にもなるそうで、某製鉄会社でも
重宝されているそうです。
同社では、この籾殻を田んぼの空いたところに溜め、飼料などに活用される
方の為に、1回につき300円で取り放題で提供されており、その収入は、
福祉協会への義援金として寄付されているそうです。


「お米は捨てるところが無い」という橋本社長の言葉通り、全てが有効に
利用されていました。


このような工程を経て、最終の袋詰めの段階で『トン福郎[トンプクロウ]』が
使われています。


<トン福郎[トンプクロウ]>
ひょう量:1500kg
目  量:0.5kg



このトン福郎に、オプションのフォークリフト仕様と上下限リレー接点出力をつけて
納品させていただきました。

この上下限リレー接点出力は、設定値に基づいて「LO」「OK」「HI」の信号を
接点信号として外部に取り出すことが可能です。

今回は、この上下限リレー接点出力を袋詰めするところのホッパについた
シャッターと連動させることで、重量値が500kgになった時点で第1段階の
シャッターが閉まり(大供給)、少しずつ玄米が流れて(小供給)、502kg(※)に
なった時点でシャッターが完全に閉まる仕組みになっています。

※獲れたてのお米は水分を多く含む為、少し多めに袋詰めされているそうです。

お米が流れてくるシュートや、ホッパ、トン福郎を吊り下げる架台は
橋本社長自ら制作されたそうです。
倉庫内にあるものを流用する創造性には尊敬しました。
架台は稲刈りシーズンが終わると、バラしてコンパクトに収納できる仕組み
です。


トン福郎を納品させて頂いた事により、有限会社マイムグループ様の
省力化と経費削減に貢献できることを嬉しく思います。

取材にご協力いただきましてありがとうございました。


【橋本社長とトン福郎】

*周りの架台は、更に改良を重ね、現在は進化した形になっているそうです。