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今月の特集

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【フィーダ供給問題の解説】

「ブリッジ」と「ラットホール」について説明します

いつもクボタフィーダをご愛顧頂きありがとうございます♪

フィーダで供給される「粉体原料」には様々な「特性」があり、
その特性から生じる「供給問題」も多岐にわたります。

そこで今回はブリッジとラットホールについて
その原因となる粉体原料の特性とともに解説します。

◆「ブリッジ」と「ラットホール」◆

 ◇「ブリッジ」とは?
  ホッパの出口付近でまるでブリッジ=橋のような形で
  粉体が固まってしまって、流れなくなってしまう状態を
  「ブリッジ」と呼びます。

     


 ◇「ラットホール」とは?
  ホッパの排出口の真上の原料だけが先に排出され、
  周りの原料が上手く排出できず固まると穴ができます。
  この穴のことを「ラットホール」と呼びます。
  原料の排出が止まってしまうだけでなく、穴の横で固まった
  原料が一気に崩れ、供給精度に影響を及ぼすこともあります。
  また変質しやすい原料は、長らく固まってその場に留ることで
  品質上の問題が出てしまう場合もあります。 

     

◇これらを引き起こす「原料の特性」とは?

  ①付着性が強い
  ②安息角が大きい
  ③ゆるみ/固め比重の比が大きい  が大きな原因となっています。。


①付着性が強い

 その名の通り、「付着」しやすいという特性です。
 ホッパの内壁に付着してしまい、動かなくなってしまいます。



②安息角が大きい
 
 安息角とは、一定の高さから粉体を落下させて
 自発的に崩れることなく安定を保つ時に形成される
 粉体の山の斜面と水平面との間の角度です。

 安息角が大きいということは、「流れにくい」特性ということです。
 (逆にサラサラで流れやすい原料は安息角は小さくなります。)





③ゆるみ/固め比重の比が大きい

 ゆるみ見かけ比重とは、原料を測定容器の上から篩(ふるい)に
 落として充填し、摺り切った状態での比重です。
 この見かけ比重は、「空気を含んだ状態」での計測です。

 固め見かけ比重とは、ゆるみ見かけ比重の計測後さらに
 粉体を加え、容器をタップして摺り切った状態の比重です。
 この見かけ比重は「脱気した状態」での計測です。



 ゆるみ/固め比重の比が大きいということは、
 A:「圧縮されやすい為、固まりを形成しやすい」 もしくは
 B:「空気と原料が混合しやすい為、流れ過ぎる(液体のように流れる)」
 のいずれかの特性
を持っています。

 ※ブリッジ・ラットホールはAの特性が影響しています。
  Bの特性は「フラッシュ」という問題を引き起こすことがありますが
  それについてはまた別の機会にご説明します。

なるほど~!

原料にどういう特性があるのかをしっかり理解しておけば
それが引き起こすかもしれない様々な問題も予想できる
のね^^

クボタは35年以上で1万件を超える粉体テストの実績があるので
これらの問題に対応できる、適切なフィーダのご提案をすることができます♪

お困りごとがございましたら、ぜひともご相談ください。