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今月の特集

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【仕様説明】

デジタルロードセル(D-LC)通信の信頼性について

 アナログとデジタルを比べたら、やっぱりデジタルがいいわねぇ。

 

 ロードセルも同じじゃな。
 アナログロードセルとデジタルロードセル(D-LC)を
 比較すると、次の通りじゃ。
 クボタのD-LCの特長は、D-LCから直接 重量信号を
 RS-485※ で発信することなのじゃ。

 

 ※RS-485とは
 米国電子工業会(EIA)によって標準化された、シリアル通信の規格の一つで、RS-232C、
 RS-422の上位規格。長距離、高速、マルチポイント(多対多)の伝送に対応しているのが特長。

 RS-485信号の長所は、ノイズの影響を受けにくく、
 長距離伝送が可能な点なんだ。最初からデジタル信号
 だから、通信ケーブルが長くなっても、その抵抗の
 影響を受けないのさ。
 D-LCの優位点はいろいろあるけれど(下図参照)、
 今回はその「高信頼性」について取り上げます。

 
 
 

 ノイズの影響や長距離伝送といえば、屋外に設置される
 ことが多く、重量指示計までの距離が長いトラックスケールで
 問題になるのぅ。トラックスケールと計量事務所との間には、
 屋外の動力設備や車両無線、さらには天候による影響など、
 様々なノイズ源がある。
 じゃが、デジタル信号(0と1のプロトコル)は伝送中に
 それらのノイズの影響を受けないのじゃよ。

 実例でご説明します。

 筆者が勤務するクボタの工場に設置されているトラックスケール
 で実験してみました。

 
  トラックスケールのD-LCから直接出力されるRS-485信号を、 

 
  30mの通信ケーブルを経由して重量指示計で受信し、  

 
  その波形をデジタルオシロスコープで解析しました。

 
  ご覧の通り、信号の立ち上がりがきれいな波形が確認できます。

 ノイズの影響を受けない高信頼性、今回はその一端をご紹介
 しました。

 屋外に設置されることが多く、比較的長距離の通信が必要な
 トラックスケールやホッパースケール(サイロなど)には、
 信頼性の高いクボタD-LCを是非ご採用ください。