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研究室

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クボタが取り組む7つの研究室 「クボデジ・オーソリティ」

爆発性ガス・蒸気の種類と、それに対応する防爆電気機器の種類について

先月号では、防爆構造規格には、耐圧防爆構造(d)、
内圧防爆構造(f)、油入防爆構造(o)、
安全増防爆構造(e)、本質安全防爆構造(ia)、
特殊防爆構造(s)等があることを勉強しましたね。

 先月号はこちら>>http://kubota-hakari.net/p.php/6/2/57/

しかし、これらの防爆電気機器は、いかなる危険場所、
ガス・蒸気の種類、温度でも使用できる訳ではありません。
その組み合わせは国際規格(国際電気標準会議IEC)に
整合する「技術的基準」として、旧労働省通達で細かく
制定されています。

今月は「防爆電気機器のグループと対応する爆発性ガス・蒸気の分類」
について研究しましょう。


まずは、専門用語の整理から。


①危険場所の種類
 


②防爆電気機器のグループ
 


③耐圧防爆構造(d)の電気機器の対象とされるガス・蒸気の分類
 


④本質安全防爆構造(i)の電気機器の対象とされるガス・蒸気の分類
 


⑤防爆電気機器の温度等級
 


上記①~⑤の項目の組合せにより、防爆電気機器の
グループ、温度等級と、使用できるガス・蒸気の対応
が決まります。


ところで、クボタでは耐圧防爆構造(d)のはかりと、
本質安全防爆構造(ia)のはかりを製造・販売
しています。
それぞれの防爆等級を国際規格(IEC)で用いる記号で
表記すると以下のとおりになります。





この記号に表象される組み合わせが、カバーする爆発性
ガス・蒸気の種類に対応します。
そして、すでにお気づきのとおり、上の表で印で
網掛けした部分がクボタの防爆はかりがカバーする範囲です。
(注意:本質安全防爆はかりは「0種場所」までカバー
しますが、耐圧防爆はかりは「1種場所」と「2種場所」
のみです)



最後に、クボタの防爆はかりが対応する具体的な爆発性
のガス・蒸気のマトリックスを示します。
印の網掛け範囲がクボタ防爆はかりがカバーする範囲です)


⑥ガス・蒸気の種類と防爆電気機器のグループ、温度等級との対応
 


今回は、やや専門的な内容になりましたが、爆発災害の回避、
社内外での安全配慮のためには極めて重要な項目です。
はかりメーカーによっては、ⅡBをカバーしていない製品
もあります。