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研究室

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クボタが取り組む7つの研究室 「クボデジ・オーソリティ」

埼玉県立川島ひばりが丘養護学校の『食農教育』現場で働く台はかり

埼玉県のほぼ中央に位置する埼玉県立川島ひばりが丘養護学校。
ここは肢体不自由特別支援学校として、小学部・中学部・高等部の
約130名の児童生徒が集う学び舎です。恵まれた施設のもと、たくさんの
教職員に囲まれ、在校生が明るく伸び伸びと学んでいます。
6月のとある木曜の午後、以前ご購入いただいた台はかりの取材に
伺いました。

校舎に入ってすぐに目を奪われたのは、広々とした空間を確保した
エントランスと廊下、そして陽光が射し込む広い窓です。そして、
廊下ですれ違う皆さんがみんな笑顔で挨拶してくれるのがとても
印象的でした。

さて、この学校を取材したいと思い立ったのは、同校が
「こころとからだをつくる食農教育」
に取り組んでいることが評価され、
表彰を受けていることを知ったからです。そこでクボタの台はかりが、
どんな使われ方をしているのか?調べてみたいと思いました。


      <<学校給食優良学校 表彰>>

表彰の立役者、「食農教育」を主導する管理栄養士の島村幸代
担当課長にお話を伺いました。

<<島村幸代さん、ランチルーム前の展示コーナーにて>>

川島ひばりが丘養護学校では「食べることは生きること」という
指導理念のもと、食と農について以下のような取り組みをして
います。
 ① 校内実習農園で育てた野菜を食べよう
 ② 地元埼玉の野菜を食べよう
 ③ 食材を触ったり、匂いを嗅いだり、学習したりして、仲良くしよう


さっそく校内の農場におじゃましました。

             <<校庭の一角にある実習農園>>

車いすでも入れるよう板を敷いた畑では、きゅうり・トマト・なす・
かぼちゃ・じゃがいも・さつまいも・大根・とうもろこしなど、様々な
野菜が作られています。主に高等部の生徒さんが栽培しており、
収穫した後は給食の食材として食卓にのぼるそうです。収穫の喜びと、
食べる喜びとを一緒に体験できるとは、実りの季節が楽しみですね!
また、地産地消のため地元名産のくわいをはじめとする地場野菜を
多く取り入れる試みや、実際に野菜に触れ合って学習する機会を
つくる取り組みも盛んです。児童生徒さんのなかには、噛むことや
飲み込むことが困難なため、普通食をミキサーにかけたサポート食
を食べている方もいます。刻んでしまうと食材本来の姿が伝わり
にくいので、食材の現物を展示し、手で触れたり匂いを嗅いだりして
実体験できる展示コーナーも設けられています。

さて、このような指導理念のもとで学ぶ児童生徒たちの学校での
大きな楽しみは「給食」です。大きなガラス窓から調理の様子が
見える厨房には、匂いに誘われた児童生徒たちが集まってきて
熱い視線を送ることもあるそうです。

<<珍しい?ガラス張りの厨房、ここから児童生徒が覗き込むことも・・・>>

では、遅くなりましたが台はかりの紹介をします。今回はとっても
脇役の感があるクボタデジタル台はかりKL-100N(旧モデル)は
5年前にご購入いただきました。

<<クボタ デジタル台はかり KL-100N>>

はかりの用途は食べ残された残飯を計量する目的です。おいしい給食
でも、体調によっては完食できないことがあります。食べ残しが多いとき
には、固さや味付けがどうだったかな?というヒントにするとか。
脇役でもいい・・、「食と農」を指導理念に掲げる教育現場で「はかる」を
通じて少しでもお役に立てることを私たちは嬉しく思います。


◎付録◎
今回取材にご協力いただいた島村幸代さん考案の「コバトン太巻きすし」
のレシピを紹介します。コバトンとは埼玉県のマスコットです。


<<「コバトン」を形づくった「コバトン太巻きすし」>>