今月はクボタが10月より販売開始した耐圧防爆型のハンディー
バーコードスキャナを紹介します。クボタは防爆計量システムの
リーディングカンパニーとして、昭和50年代から防爆台はかりや
LPガス充填システムの製造販売を行ってきました。約30年の
歴史で培った技術を活かし、このほど防爆バーコードスキャナを
独自開発し、自社生産を行う運びとなりました。
新製品の型式名は、
HR-EX-L です。
手にフィットする握りやすい形状と
ボタンを押すだけの簡単操作
が特長です。
HR-EX-Lは、防爆等級
ExdⅡBT4 の爆発危険場所において
使用可能なレーザースキャナです。
Code39、Codebar(NW-7)、
JAN-13/EAN-13など多様な読み取りバーコードに対応しており、
取扱説明書記載の設定バーコードを読み取らせることでスキャナ
の初期設定が簡単に終了します。
(注:QRコードなどの2次元コードには対応していません)
ここで、バーコードについて少し解説します。現在、各分野で
様々な種類のバーコードが使用されています。
■ HR-EX-Lが読み取り可能なバーコード例
なかでも、もっとも普及している読み取りコードは、次の3種類
です。
Code39
数字のほかに英文字もコード化できるため、産業界で最も広く
使用されている。米国ペンタゴン、米自動車工業会、日本電子
機械工業会などが採用
JAN-13/EAN-13
スーパーやコンビニで販売されている生活用品のほぼ全てに
マーキングされている13桁の商品コード
Codebar(NW-7)
ナンバリングに最適で、宅配便の集配管理、図書館の貸出し
管理、各種会員カードなどに使用される
クボタの標準デジタル台はかりの梱包ラベルにも、
Code39と
JAN
を使用しています。
さて、次にHR-EX-Lの
セールスポイントを紹介します。
高耐久性を開発目標に掲げたHR-EX-Lは、
① 外装は頑丈なアルミ製ケースとする一方、内部のスキャン
エンジンを衝撃吸収素材で保護
② 雷サージ対策回路による雷耐力向上
③ 保護等級IP65相当の防塵防水性能
などを設計に折り込みました。一日の読み取り回数が多い場合や、
LPガス充填所のように屋外のプラットフォームで使用される
ため雷被害を受けやすいというタフな使用環境にも対応しました。
また、
長距離伝送が可能なRS-422インターフェースを採用
することにより、従来他社製品が必要とする信号変換器を不要に
しました。これにより、
トータルコストの圧縮とスッキリとした配線
が可能になります。
最後にHR-EX-Lの導入例を挙げます。
入力端末として、作業効率向上と人為ミスの排除が可能なバー
コードスキャナ。クボタの耐圧防爆型重量指示計 K2-EP-Eと
接続して使用する場合と、お客様のホスト機器に直接接続して
使用する場合のそれぞれの導入例を示します。
1)クボタ K2-EP-Eとの接続例(計量システム)
2)お客様のホスト機器との接続例
石油、ガス、塗料、薬品、化学工業など爆発危険現場における
入力作業のスピードアップと人為ミスの排除のニーズをお持ち
のお客様は、是非ともHR-EX-Lの採用をご検討ください。
今なら、ノートPCのUSBポートに接続して、読み取りテスト
ができる
デモ機の無償貸し出しキャンペーンを行っています。
詳しくは、弊社営業部門までお問い合わせください。